02消石灰

暮らしに欠かせない水資源のサイクルに効果を発揮
主な用途
消石灰には水の浄化、脱臭、殺菌作用があり上水処理・下水処理にその効果を発揮しています。
また工場廃水の中和処理にも使用されます。このほか砂糖を精製する際の不純物を除去、漆喰塗りに欠かせない左官材料の一つとして建築用に、農業用として酸性土壌の中和改良を
行うとともに堆肥などの有機物の分解を促す効果があるなど生活に欠かせない資源です。
近年発生した鳥インフルエンザや口蹄疫の防疫・消毒にも石灰が使用され、感染防止に役立っています。

標準品位(%)
  Ca(OH)2 CaO MgO SiO2+Al203
+Fe203
CO2 149μm
特号
消石灰
95.10 74.02 0.57 0.35 0.4 5.0
以下
JIS特号
規格
- 72.5
以上
1.0
以下
2.0
以下
1.5
以下
5.0
以下
メルツ式キルンから生産される生石灰を破砕し、水と反応させて(消化)生産します。主成分は水酸化カルシウムです。

Cao+H2O→Ca(OH)2
(生石灰+水→消石灰)

消石灰は生石灰より白い粉末で、六方晶系の平板またはプリズム状の形状をしています


●上水処理

浄水場の浄化工程においてpHの調整・赤木の防止・汚泥処理などの役割を担っています。


●下水処理

活性汚泥法という方法で処理される下水処理場。消石灰は他の無機凝集剤と併用され、汚泥の凝集、沈殿、脱水をしやすくします。
さらに脱臭や殺菌作用もあります。

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